2019-08-31 夜の猫のくらし ポエム 夜は今やとてもあかるくなった。 それでも未だそこらは暗い。 窓の外を眺めていると ふと猫の歩く姿が見える。 彼はくつろいでゆっくりと歩いている。 そのまま誰かの屋敷のなかの駐車スペースにいそいそと入りこみ、 おもむろに仰向けになった。 彼は、あるいは彼女は、 夜の人の息の寝静まるなかで、 ひとときの自由を謳歌しているのだ。 また朝が来れば、 こうしてここで仰向けになることはできない。 夜が来て、朝が来て、また夜が来て、 そうして月日は経ち いつかその生は終わる。 そんな夜の猫の一幕を私はただじっと眺めている。